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そば復活へ作業一手に/台地の美味でもてなす/草間地区

2015.11.7

新見市草間で地域特産そばの復興を通じて村おこしに取り組む草間台エコミュージアム推進協議会が、新そばの収穫を本格化させています。今年は刈取りや乾燥調製を担う作業受託の態勢を整えたことや国の経営所得安定対策の交付金活用などで作付け意欲が高まり、栽培を8㌶に広げました。JAや地元そば屋と連携して地域内で加工販売。11月21日の新そば祭りでは新開発のスイーツも披露します。

営農組織によるそばの収穫。乾燥調製も一手に請け負います。
営農組織によるそばの収穫。乾燥調製も一手に請け負います。

 畑作が盛んな草間台地はかつて、葉タバコの後作にそばを播き、そば打ちをして客をもてなしてきたといいます。そうした歴史や文化を掘り起し、農地を守りながら地域を活性化させようと、4年前にそばの栽培普及に乗り出しました。堀江利明会長は「この土地の素晴らしさを住民が学び、交流を通じて多くの人に知らせ、足を運んでもらう。その手段の一つとしてそばの里を復活させたい」と思いを語ります。

 交流人口の拡大に向けて企画するのが、そば播きやそば切りなどの体験ツアーの他、スイーツの商品化です。郷土料理「けんちんそば」だけでなく、「若者にも受ける食べ物で活性化の起爆剤にしたい」と、地元の農家女性らと協力して「みたらし団子」「和パフェ」「ジェラート」を開発しました。中でも「和パフェ」には、桃やブドウ「ピオーネ」、「そばかんりとう」など台地の特産を丸ごと盛り付けました。

 農家約30戸の刈取りや乾燥調製は、新たに組織化した営農組合がこの秋から一手に引き受けています。遊休農地2㌶の受け皿にもなり、畑の荒廃防止にも貢献します。刈取りは11月に入ってから本格的に始め、農家からは「作業請負によって個々の農家は畑を耕して種を播くだけで農地を維持できるので助かる」といった声も聞かれます。作業を担う杉征治副会長は「おいしい果樹や野菜が育つ草間台地はそば栽培にも適しており、県外からも問い合わせがあるなど評判になっている。香りや風味が豊かなそばを提供し、地域を守り立てたい」とPRします。

郷土の定番料理「けんちんそば」
郷土の定番料理「けんちんそば」
11月21日に開かれる新そば祭りで販売するそばスイーツ「みたらし団子」「和パフェ」「そばあられジェラート」
11月21日に開かれる新そば祭りで販売するそばスイーツ「みたらし団子」「和パフェ」「そばあられジェラート」