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”プチ農業”で周年野菜/アンテナ店の販売楽しみ

2016.2.24

JAが兵庫県宝塚市で運営するアンテナ店を軸に“プチ農業”が広がりを見せています。出荷会員の西村利夫さん、富喜子さん夫妻も小規模の野菜作りに楽しみを見つけました。毎日野菜一つから出荷でき、売上げ情報が当日にファックスで手元に届くのが魅力です。野菜の周年出荷を実現し「いくつ売れるかな」と思いをはせながら、ホウレンソウや小カブなどの出荷に精を出します。

1年を通じてアンテナ店に出荷するのが楽しみです。
1年を通じてアンテナ店に出荷するのが楽しみです。

西村さん夫妻は野菜を約10㌃で栽培し、冬場はハウスで葉物を中心に育てています。出荷先は主にアンテナ店で、朝から収穫に取り掛かり、夕方に集荷場に持ち込むのが日課です。「規格や量に関係なく出荷できるし、自分の生活リズムに合わせて無理なく取り組める」と作業を楽しみます。

他の農家が作っていない新品目や、珍しい物にも意欲的に取り組みます。黄色の中玉トマトやカラフルなパプリカは定番商品になった他、今年の冬には寒締め栽培のホウレンソウを新たに取り入れました。日本農業新聞などで情報を集め、「売れるかどうか半信半疑で試行錯誤しながら育てた野菜が、収穫を迎えた時がうれしい。出荷して買ってもらえたら喜びも倍になる」といいます。

10年以上にわたってアンテナ店をはじめ農産物直売所「ふれあい市場」の運営に携わり、地産地消や都市部での販売拡大をけん引してきました。買い物客からお礼の便りが届くなどファンも多く、アンテナ店の担当者は「1年を通して売り場に彩りを添える欠かせない存在」と期待を寄せます。1月には市場設立20周年の記念大会で功労表彰を受けました。2人は「自給野菜を作る延長と考え、農業を長く楽しんでいきたい」と意欲をあらたにしています。

食卓に彩りを添える小カブやラディッシュ
食卓に彩りを添える小カブやラディッシュ