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プロの技で「一流の苗」届けたい/グリーンセンターで好評

2016.4.9

JA阿新グリーンセンターに、ひときわ元気な野菜苗があります。30年にわたって園芸店を営んできた笠原猛さん(73)が育てた苗です。これまで量販店を中心に出荷していましたが、昨年からは「売れる喜びを直接感じたい」と同センターで販売を始めました。家庭菜園愛好者からは「茎葉がしっかりしていて見た目が良く、根の張りもよい」と評判は上々です。

葉物野菜の苗を育ててJA阿新のグリーンセンターへ出荷している笠原さん夫妻
葉物野菜の苗を育ててJA阿新のグリーンセンターへ出荷している笠原さん夫妻
自分が納得できる一流の苗を届けるのが信念です。
苗の仕上がりには是対的な自信を持ちます。

 笠原さんの苗はキャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、レタスなど葉物が中心。自分が納得できる「一流の苗」を届けることを信念とします。毎朝売り場に顔を出し、少しでも傷みがあればすぐに引き取るなど、細やかな気配りで固定客をつかんでいます。

 試行錯誤しながら探り当てた培養土に、もみ殻や炭を加えて独自の苗床を確立しました。発芽や生育、苗の仕上がりに絶対的な自信を持ち「肥料や水を与えるタイミングや量も、苗を見ればひと目でわかる」といいます。

今年は11月まで約1600本の苗を出荷。量販店向けに大量生産していたときとは異なり、一本一本への思い入れが強くなりました。傷んだりして販売できなかった苗は、廃棄するのではなく、自宅の畑やハウスで栽培。ブロッコリーの周年出荷やスナップエンドウの早出しなどに取り組んでいます。

笠原さんは田舎暮らしに憧れ、16年前に妻の孝子さん(72)と一緒に瀬戸内の海辺から山間地の新見市へ移り住みました。農業を始めました。「これまで大量生産に追われ余裕がなかった。丁寧に育てた苗や野菜のぬくもりを手に取って感じてもらえる直売を通じ、自由な時間を楽しみながら技術に磨きをかけたい」と意欲を新たにします。

野菜苗の他、シャクナゲやパンジーなども出荷しています。
野菜苗の他、シャクナゲやパンジーなども出荷しています。