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和牛繁殖の技術つなぐ/後継者も参加し学び合う/井倉牛まつり

2016.9.6

ベテランから若手まで参加し、生産意欲を高め合う井倉牛まつり
ベテランから若手まで参加し、生産意欲を高め合う井倉牛まつり

新見市和牛改良組合井倉支部は、「牛まつり」を通じて繁殖農家の生産意欲を高め、次世代に技術をつないでいます。農家の高齢化が進む中、公共牧場を拠点に若手らが牛の積み込みや追い出しなどを手伝いながら学び合っています。今年で23回目を迎え、8月30日には農家10戸が和牛35頭を集めて育成や改良の成果を確認。県立新見高校の生徒も参加し、優良な子牛の安定生産に弾みを付けました。

 

井倉支部は12戸が子牛の繁殖を手掛け、ブランド「千屋牛」の生産を下支えしています。公共牧場「井倉牧場」の預託事業を利用し、繁殖牛や子牛の飼育にかかる負担を減らしている他、早期離乳の高い技術力やET産子(受精卵移植)の活用よって市場価値の高い子牛の1年1産を確保。前年度は55頭の子牛を出荷し、まつりでは最高価格に輝いた農家2人を表彰しました。

 

牧場を拠点に研修の受け入れにも積極的です。この春からは新見市地域おこし協力隊員「カウボーイ」の増田祐太さんが子牛の哺育を中心に技術の習得に励んでいます。まつりにも自分が手掛けた子牛を初めて出品。増田さんは「ベテラン農家の牛が一堂に並び、勉強になるし、励みになる。将来は新見で牛にかかわる仕事をしたい」と意欲をみせます。

 

支部長の川井圭伍さんは「農家の高齢化が進んでいるが、子牛の高値相場を励みに生産を続けていきたい」と発奮します。