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うまい米へ土づくり/耕畜連携で堆肥活用

2016.11.9

JA阿新は、耕畜連携による米作りを進めています。管内の畜産団地で生じる牛糞などを独自に堆肥化し、稲刈り後のほ場に施用して安定生産や食味向上に役立てます。堆肥の散布作業を請け負い、有機質を中心とした土づくりを基本とする稲作技術を下支えするとともに、次作からは高齢化で作り手のいない水田の耕作を直接担います。

来年の水稲生産に向けた堆肥の散布作業
来年の水稲生産に向けた堆肥の散布作業

管内はブランド「千屋牛」の産地を抱えるなど畜産が盛んです。その副産物である牛糞の他、豚糞、鶏糞を日量30㌧受け入れ、「すずらん堆肥」として製品化して耕種農家に供給します。3種類をバランスよく配合し、6か月以上かけて発酵熟成させているのが特徴で、土壌改良や有機農法に適しています。

 

この秋には約100㌶の散布をJAが請け負います。高齢化に対応し、農家の労力的な負担をなくしながら活用を広げ、米の安定生産につなげます。利用農家からは「稲の根張りが良くなり、天候の影響を受けにくくなった」といった声も聞かれるといいます。

 

堆肥の製造や散布を手掛ける(有)哲多町堆肥センターの小坂延也社長は「畜産が盛んな地域の強みを生かして耕畜連携を広げ、環境や体にやさしい、おいしい農産物の生産に貢献したい」と話します。JAの山本日吉司組合長は「地元業者と連携した作業の請負に加え、和牛と水稲の複合経営をJA自らが手掛け、農業を維持し、地域を守りたい」と意欲をみせます。