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両親を模範にブドウ作り/後継者の武岡さん

2015.6.15

体験学習を通じて地元小学校の児童だちにブドウ作りの苦労や喜びを伝えています。
体験学習を通じて地元小学校の児童だちにブドウ作りの苦労や喜びを伝えています。

JA阿新ぶどう部会の担い手の一人である武岡裕和さん(49)は、地域特産「ピオーネ」を主体としたブドウの模範的経営を両親から受け継ぎました。古里の岡山県新見市にUターンし、就農から10年を迎えましたが、「技術面でまだまだ及ばないし、頼っている部分がある」と自らを鼓舞します。ブドウ作りの感動を次世代に伝えようと、地元小学校の体験学習の受け入れにも意欲満々です。

もの作りが好きだったこともあり、将来はブドウ農家を継ごうと意思を固めていました。大阪でのサラリーマン生活に見切りをつけ、生まれ育った郷土に戻りました。最初は産地の先駆けである両親をはじめ先輩農家たちが試行錯誤して築いてきたノウハウや技術を習う形で就農。5年前に父親が黄綬褒章を授かったのを機に経営を任されました。

露地と加温ハウスを合わせて1㌶の栽培を担い、今では一つ一つの作業を確実にこなせるまでになりました。プラモデルを組み立てるような感覚で、ハサミを片手に房を理想の形に仕上げていくのがおもしろいといいます。一方で天候や自然が相手の農業の難しさに勉強不足を痛感しながら、経験に裏打ちされる勘どころの技術を両親から習得中です。武岡さんは「両親は偉大な存在でプレッシャーもあるが、これまでの基本技術をもう一度見直し、自分なりに新しいことや改善できるところを探っていきたい」と産地の将来を見据えます。

体験学習は、そうした苦労や喜びを知ってもらい、地域の農業や特産物への理解を育みたいとの思いから続けています。今年で16年目になり、6月11日にはピオーネを大粒で種なしにするジベレリン処理の作業に子どもたちと一緒に汗を流しました。武岡さんは「この土地で育てるピオーネのおいしさを大人になっても忘れないでほしい」と目を細めます。

懐かしのキャラクター玩具や雑貨などを集めるのが趣味です。
懐かしのキャラクター玩具や雑貨などを集めるのが趣味です。