旬の話題

千屋牛アピールへ産地一丸/”和牛オリンピック”へ準備着々/新見市出品対策協議会

2017.4.4

第11回全国和牛能力共進会(宮城全共)の岡山県代表牛の選出を目指す新見市出品対策協議会の農家が候補牛の育成を着々と進めています。2区(若雌の1)、7区(総合評価群)などで計27頭の候補牛を抱え、この内6頭が3月30日に真庭市で開かれた最初の集合審査会に臨みました。7区は同協議会が出品を一手に引き受け、農家は「和牛発祥の岡山の特色である体の大きさや資質品位の良さをアピールしたい」と気合い十分です。

大会に向けて意欲を高め合う農家(集合審査会で)
大会に向けて意欲を高め合う農家(集合審査会で)

7区は種牛能力と産肉能力を兼ね備えた繁殖牛集団づくりが求められ、産地力が問われます。「北盛栄」の指定交配での出場に向け、7頭の候補牛を造成中です。この内2頭は前回の長崎全共で好成績を残した「新初英」から2代続けて岡山系統で固めました。

集合審査会では農家や関係者が現状の課題を確認した他、管内から家畜審査競技会・高校生の部への出場を目指す県立新見高校生物生産科の生徒が和牛を見極める目を養いました。農家は「栄養管理や体の締まりなど指摘を受けた。今後は体調管理に特に注意を払い、歩行訓練に力を入れていきたい」と6月末の最終選抜会に照準を合わせます。

宮城全共で通算4回目の出場を目指す江田英明さん(67)は、5年に1度の大会を全国に産地をPRし、他産地の技術を学べる好機ととらえます。岡山の系統の再構築に熱意を注ぎ、前回の長崎全共の成果をつなぎながら後継牛を育ててきました。江田さんは「深刻化する後継者不足に歯止めをかけられる大会にしたい」と期待を込めます。

同協議会の会長を務めるJA阿新の山本日吉司組合長は「全国に優良牛を送り出した日本最古の蔓牛の産地力を発揮できるよう、関係者一丸で大会に臨みたい」と機運を高めます。

審査競技会の出場を目指して和牛を見極める目を養う新見高校の生徒
審査競技会の出場を目指して和牛を見極める目を養う新見高校の生徒