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和牛系統を守り栄冠/繁殖牛群で10年ぶり/新見市共進会で横田さん

2017.10.3

特産「千屋牛」の生産を下支えする新見市和牛改良組合は、JA阿新などが9月28日に開いた畜産共進会で、後継牛の育成に大きな成果を上げました。10年ぶりに繁殖牛群を出品し、同じ系統を残しながら3代にわたる改良を成し遂げました。組合員の一人である横田稔さん(72)が10年がかりで育てた3頭です。全国的に系統牛が淘汰される中、岡山の特色である体の大きさを次代に伝えている点が評価を受け、Gチャンプに輝きました。

優等首席を獲得した横田さん出品の4頭

全国和牛能力共進会(宮城全共)の直後とあって出品牛の確保が懸念されたものの、共進会には昨年を上回る29頭が集まりました。横田さんは哲西支部長を務め、産地の盛り上げに貢献したいとの使命感から5頭を出品。この内、4頭を母「あい」、娘「あいの2」、孫「あいの2の4」、曾孫「あいの2の6の1」と同じ系統で揃え、曾孫牛は宮城全共の県代表補欠に甘んじた若雌で臨みました。

審査の結果、優等賞には20頭が選ばれ、この内13頭が10月22日に開かれる県の共進会に出場します。横田さんは繁殖牛群と若子牛の2つの区に出品した4頭で優等首席を獲得する活躍をみせました。

横田さんが本格的に牛を飼うようになってから10年ほどです。定年を機に父親が手掛ける繁殖牛3頭を受け継いぎました。地域のベテランから「よい牛だから」と育成を勧められ、今では6頭まで生産拡大し、ブランド「千屋牛」の増頭に貢献します。

横田さんは、この系統牛の魅力を人なつっこくて飼いやすいところと評価する。「宮城全共への出場を果たせなかったのは残念だったが、牛を飼ってよかった。好きだから体が続く限り頑張りたい」と前を向きます。