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ホウレンソウ、コマツナ最盛期/無農薬で育て周年出荷/ふれあい市場

2018.3.14

ホウレンソウを収穫する山﨑さん
葉先まで張りがあり、鮮やかで美しい緑色に育ったホウレンソウ。
軟らかくてえぐみが少なく食べやすいといいます

冬場に野菜が不足しがちなJA農産物直売所「ふれあい市場」で、ほぼ途切れなく商品を届けようと農家が奮闘中です。新見市大佐の山﨑信吾さん(57)は、夏秋トマト栽培に用いた後の空きハウスを活用し、ホウレンソウやコマツナの栽培を5月まで2回転させます。今年は冬の低温が響き、生育が遅れていたものの、3月に入って一気に最盛期を迎えました。

山﨑さんはトマト15㌃を柱にその他野菜60㌃、ブドウ17㌃を専業で営みます。市場出荷だけでなく、直売所「ふれあい市場」向け野菜の周年栽培を確立するため、さまざまな品目や品種に挑戦。夏から秋の農繁期をかわし、妻の麻依さん(40)と二人で葉物を中心に作業をこなせる今の体系にたどりつきました。山﨑さんは「他の品目が忙しくて収穫ができなかったり、土地に合わなく植えてすぐにすき込んだり試行錯誤してきた」と20年間の苦労を振り返ります。

安全安心でおいしい野菜を届けるため、手間も惜しみません。これまで直播していたものの、昨年から苗を一定の大きさに育ててから植える方法に替えました。生育が揃うようになり、ハウス一面に葉が青々と育つことに喜びを覚えました。農薬を使わず栽培し、「軟らかくてえぐみが少なく食べやすく仕上がった」と手応えをみせます。市場の担当者は「仕上がりがきれいでどんな料理にも向くので、地元の野菜が少ない時期の売れ筋になっている」と評価します。

今年の冬は、氷点下10度以下の低温が続き、設備が凍結して水やりが2週間できない事態を乗り越えて収穫にたどりつきました。山﨑さんは「天候の影響を受け計画通りにならないこともあるが、販売を全てJAに任せ、1年を通して安定して出荷できるよう生産に専念したい」と先を見据えます。