旬の話題

林産利用でシイタケ/地産地消に一役/新見高校・生物生産科

2018.5.16

新見高校の生物生産科は、県内でも珍しい「菌類バイオテクノロジー」や「林産物利用」の学習に取り組んでいます。原木栽培シイタケの生産から乾燥加工まで体験し、地域の豊富な森林資源を生かすための知識や技術を身に付けています。規格外品は、小さくカットした乾燥シイタケとしてJA阿新の農産物直売所などで販売し、地産地消に一役買います。

鯉が窪湿原まつりで乾燥シイタケを販売する生徒

 

管内は森林面積が8割を占める山間部にあり、クヌギやアベマキといった栽培に用いる原木が多くあります。授業ではチェンソーの使い方から学び、原木への穴あけから植菌、伏せ込みまでシイタケを育てる行程に触れます。この春には500本の植菌作業に汗を流しました。

生徒は、生で食べても乾燥させても抜群の風味と香りがある品種の特性を学び、実習では校舎裏の林に設置したハウスで栽培。今年は4月に収穫の最盛期を迎えました。

ただ、毎年、授業と収穫適期とのタイミングが合わず採り遅れが発生します。そこで、形や大きさが不揃いだったり、笠が開いたりした規格外品を有効に活用する加工にも挑戦しています。料理に使いやすい大きさに切り、数日間かけて乾燥。手作りの素朴な風合いや工夫が目を引き、日持ちする商品にリメイクします。

これまでは校内やイベントでの限定的な販売でした。JAの生産資材店舗での野菜・花の苗の販売実習にも用意し、地域住民から好評だったため、昨年から直売所にも出荷を始めました。生徒が売り場に出向いて商品にラベルシール貼り陳列する作業も経験しました。

今年は5月中旬まで収穫や加工の作業を進めました。生徒の一人は「木から発生するシイタケに触れ驚いた。手は掛かるが、地域の皆さんに喜んでもらえるよう、一つでも多く無駄なく届けたい」と笑顔をみせます。

規格外の生シイタケを料理に使いやすい大きさに切り、乾燥させます。