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育成牧場を受け継ぎ運営/「千屋牛」産地継続に力/JA阿新が高齢化へ対応

2018.5.28

JA阿新は今春、和牛子牛の育成で中心的な役割を担う新見市井倉地区の牧場の運営に乗り出しました。これまで地元畜産農家で構成する組合が運営していましたが、高齢化で続けられなくなったことからJAが引き継ぎました。子牛の預託や研修受け入れなどで地域の基幹産業を下支えし、ブランド「千屋牛」の増頭をけん引します。

同牧場は、JA自己改革の目玉である農業経営事業で運営する、四つ目の施設。職員2人が従事し、繁殖農家から優先的に子牛を預かりながら母牛の増頭を進め、産地の維持発展につなげます。2018年度は繁殖牛50頭所有を目標に、現在は繁殖牛12頭、育成牛25頭、子牛5頭をJAで所有します。

子牛を早期離乳するための施設は50頭分が整います。市内で産まれた子牛を受け入れ、セリに出すまで飼養管理を代行する他、優良な繁殖雌牛も育成。子牛を哺育・育成する負担を軽くすることで、繁殖農家には種付けや出産に専念してもらいます。

現在は市内農家から36頭の哺育を引き受けています。これまで切り盛りしてきた小川軍紀さん(77)は「子牛を預かるのは気を使い、年齢とともに負担を感じるようになった。JAなら安心して運営を任せられる」と語ります。

新規就農者の研修も受け入れます。昨年から市の地域おこし協力隊員「カウボーイ」の一人が、飼育を経験しながら技術やノウハウを習得中です。

二嶋三夫場長は「1年でも長く牛飼いを続けられるよう力になるのが使命。ベテラン農家から学びながら元気な牛を育て、産地をつないでいきたい」と意気込みます。

子牛の育成で中心的な役割を担う井倉地区の牧場