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農福連携でリンドウ栽培/人のつながり働く喜びに/健康の森学園とJA

2018.5.29

JA阿新が農業と福祉で連携する、社会福祉法人・健康の森学園が特産リンドウの生産に乗り出します。障害者の就労移行支援につなげるための訓練の一つとしてこの春に導入しました。同JA花き部会に加わり、地域と協力しながら生産から販売まで軌道に乗せたい考えで、さまざまな人とつながりを持ちながら社会に出て働く喜びや意欲を養っていきます。

JA職員に教わりリンドウの株を植える園生

 

同部会は、30人が4haを栽培する西日本最大級のリンドウ産地を担います。県や新見市など関係機関と協力して新規栽培者の支援や生産拡大を進め、今年は市内の農業生産法人と同学園が計10aを作付けます。同学園はこれまでもJAと連携し、乾燥シイタケの出荷やアンテナ店の開設などを通じて、園生の社会参加や障害者雇用への理解を広げてきました。JA新砥営農経済センターの担当者は「仕事としての農業にやりがいや喜びを感じてもらえるよう生産から販売までサポートしたい」と話します。

リンドウは、支援施設の農産園芸班の園生が栽培します。近くの専業農家で生産振興に熱意的な奥山亮部会長の提案を受けながら準備を進めました。部会が確立する新技術で、土壌の影響がなく連作できるコンテナ樹皮栽培を活用して5aの栽培に取り組みます。奥山部会長は「園生のがんばっている姿は産地にとって希望や勇気になる。生産拡大の弾みにしたい」と期待します。

5月24日に極早生から晩生まで5品種の4500本の株を植えました。支援学校中学部の生徒3人を加えた14人が、JA営農指導員や奥山部会長の手ほどきを受けながら作業に汗を流しました。今年は水やりや草取り、防除の作業をこなしながら株を養成し、来年6月中旬から9月下旬の出荷を目指します。園生は労働報酬を工賃として受け取り「農作業は実りの時が一番うれしい。きれいな花が咲くのが楽しみ」と心を弾ませました。

同園の支援員は「農作業は園生の働くための総合的な能力が身に付く。特産物の栽培を通じて地域のさまざまな人と関わり地域に貢献したい」と展望します。

リンドウ栽培を通じて地域のさまざまな人と関わり、社会参加を目指します。