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トマト就農に安心感/U・Iターンなど支援/JA農場が雇用や体験

2018.8.30

トマトの収穫作業など見学体験を受け入れるJAの農場

JA阿新とトマト部会は、今年から運営を始めた農場で、新規就農者の育成に取り組んでいます。Uターンした後継者を雇用するだけでなく、見学体験や研修も受け入れます。管理作業を経験しながら独立に必要な知識や技術を数年間かけて身に付けるとともに、仕事としての農業を知ってもらい、将来の担い手として確保していきます。

同農場は、JA自己改革に掲げる農業生産の拡大と地域活性化を目指して整備しました。農業経営事業に位置付け、トマトの生産から出荷までJAが直接担います。高齢化と人口減少が課題となる中、部会の一員として産地の維持に貢献する他、県や市、新見農業普及指導センターと連携し、県外からのI・Jターンによる新規参入、Uターン、定年帰農など就農希望者の準備のための受け皿となります。
後継者の山下智史さん(32)は、JAと雇用契約を結んで就農しました。県南の会社を辞め、故郷に戻る決意をしたものの、すぐに農業を始めるには不安がありました。そこで、6月から同農場でトマトの生産管理に励みながら経験を積み、将来の自立に向けて準備を進めることにしました。山下さんは「雇われなので経済的に技術的に心配することが少ない。早く一人前になり、自分の畑を持ちたい」と夢を描きます。

8月下旬には就農を検討している横浜市の男性会社員(47)を3日間の農業体験で受け入れました。東京で開かれた相談会で興味を持っったといいます。農場近くのベテラン農家や就農したての農家と出会い、「農業の考え方に芯が通り憧れになった。自然環境もよく、何度も来て住んで作業してから進路を決めたい」と収穫に汗を流し、就農への思いを膨らませました。