旬の話題

千屋牛の産地に勇気/新見高校がGチャンプ/調教と改良の成果示す

2018.9.29

岡山県立新見高校・生物生産科は、地域特産の和牛「千屋牛」の生産を守りながら改良技術の研鑚を重ね、成果を上げています。地元や全国の共進会などに出場して産地を盛り上げ、9月27日にはベテラン農家を抑えて最高位のGチャンピオンに輝く躍進をみせました。生物調査部・畜産班の生徒が課外活動で飼育に励む日々の積み重ねが実を結び、農家の間からも「おめでとう」の声が上がります。

育てた愛牛「こころ」がGチャンピオンに輝き、喜びをかみしめる新見高校の生徒

新見市は国内最古の蔓牛(優良系統牛)の産地を抱えます。同校はその伝統と技術の継承に取り組み、新見市和牛改良組合やJA阿新などと共に地域に根ざした学びを深めています。昨年の第11回全国和牛能力共進会(宮城全共)の和牛審査競技会への出場を果たした他、この10月には鹿児島県で開かれる日本学校農業クラブ全国大会にも岡山県代表として挑みます。

今回の共進会は、「若子牛」と「成雌」の出品区に2頭を準備しました。共に母牛は15年前に県畜産共進会でGチャンピオンを獲得した「あられ」で、上級生から下級生へと大事に受け継いできました。ベテランが育てた精鋭25頭がひしめく中、堂々とした手綱さばきで比較審査に臨み、等位が発表されると、会場内は大きな拍手に沸きました。

Gチャンピオンを手にしたのは、「成雌区」に出品した月齢19か月の愛牛「こころ」。審査員から発育と体型とのバランスが理想的で高い評価を受けました。副部長を務める田中善希さんと小林幸希さん(ともに3年)の二人が心も体も健やかに育ってほしいと命名し、生後から愛情を込めて育成。放課後の手入れや声掛けも欠かさず、共進会に向けて特に調教練習に力を注ぎました。二人は「牛の緊張がほぐれるようやさしく声を掛けながら審査に臨んだ。いつも管理している牛なので日々の努力が報われてうれしい」と喜びを語りました。10月14日の県畜産共進会での上位入賞を目指します。

堂々と審査に臨む新見高校の生徒(左)