旬の話題

地域の子に農業で夢を/至福のピオーネ体感して/特産品を伝え19年

2018.10.3

JA阿新青壮年部のメンバー武岡裕和さん(52)は、地域の子が農業に夢を持てるよう地道に体験学習を続けています。ブドウ1haの経営と合わせ、父親が取り組んできた活動を継承し、将来を担う農家の誕生を信じて19年にわたって特産「ピオーネ」を作る楽しさを伝えてきました。9月末には児童が真っ黒で大粒に実った房を収穫し、成長した姿をみせました。

ピオーネの箱詰めを児童に教える武岡さん

ピオーネは「大粒・種無し・甘い」の三拍子が揃い、“新見A級グルメ”として全国に誇る地域の代表的な特産品です。今では産地の販売高が10億円を超える地域の主要産業に成長し、やりがいを持てる仕事になりました。武岡さんは「手間暇かけ汗を流して育てるからこそ実感できる、至福のおいしさを味わってほしい」と歓迎します。

今年は夏の猛暑で一部の粒が日焼けするといった苦労を乗り越え、選別作業に細心の注意を払って出荷中です。3年生8人は、3回の学習を通じて主な工程を体験。種無しの大きな粒を作るためのジベレリン処理や袋掛けに励み、9月下旬に武岡さんと妻の由香さんに教わりながら80房を摘み取りました。

 

武岡さんは「大粒で真っ黒に色づき、甘くてジューシーなピオーネができた。果実の表面に付いている白い粉は品質の良い証拠なので房に手を触れないよう注意して扱って」とアドバイス。児童は一房ずつ重さを量って選別したり、きれいに袋に詰めたりして「大変さが分かったので家でも手伝いたい」と話しました。

武岡さんは「毎年、地域の子どもたちが畑に来てくれるのが励みになっている。産地や地域を担う子が一人でも育ってほしい」と目を細めます。