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リンドウ染めで蘇れ/豪雨被災の花を活用/全国発信へ商品に磨き

2018.10.7

JA阿新花卉部会は、地域特産リンドウを広く知ってもらおうと、花色で染めた絹のスカーフを商品化し、切り花にとどまらない魅力の発信に取り組んでいます。今年は西日本豪雨で茎が曲がったり、葉が傷んだりした出荷規格外品も活用。10月6日に地域住民も交えて体験研修会を開き、新見市ふるさと納税の返礼品で使えるよう、完成度に磨きをかけました。

色鮮やかなリンドウ染めのスカーフ

染め技術は、元部会長の谷村悦子さんが考案しました。研修会で試行錯誤しながら技術を確立し、より商品性を高めるために8年がかりで研究を続けています。染料は全てリンドウの花びらから取り出し、紫とピンクに染めます。自然でやさしい風合いに加え、同じ色合いを再現できないオリジナル性が魅力で、昨年はJAまつりで販売し、好評でした。

 

今回の切り花は、西日本豪雨でほ場の浸水被害を受けた農家らが約1000本を用意し、スカーフ40枚分の染料を取り出しました。被災農家によれば、株の酸欠によって切り花での出荷量が計画の半分ほどになったといいます。「花はきれいに咲いていても葉だけが枯れてしまい、切り花として出荷できない。来年以降の経営にも大きな痛手となる」と表情を曇らせました。

研修会では、新たに考案した煮出しによる技術も試し、より濃い染め上げに成功しました。リンドウの鮮やかな色合いに参加者から称賛の声が上がり、「市販品にはない特別なスカーフなので大切にしたい」と喜びました。谷村さんは「特産品として全国に届けられる商品にできるよう、仲間と研究を重ねたい」と思いを込めます。

ピンクのリンドウの花をほうふつさせる仕上がりに手応えをみせる部会員ら