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うまいぞ「白皇」/次世代の桃を育てる/JA阿新桃部会

2019.2.8

JA阿新桃部会は、県が奨励する次世代の桃「白皇」の生産を広げています。2017年に商標登録されたばかりの晩生の新品種で、新見市での試験栽培や評価会を経て20年までに3haの産地化を計画します。今春は120本を追加で新植し、前年の倍の2・2haに増える見通しです。栽培4年目を迎える長岡一郎部会長は「産地の代表的な銘柄になるよう大切に育てたい」とせん定作業に意気込みます。

白皇の若木に丁寧にハサミを入れる長岡部会長

部会は15年に「白皇」を試験導入しました。新見農業普及指導センターやJAとともに栽培特性や品質などを調査。収穫時期には評価会を開いて検討を重ね、産地の戦略と合致するため本格的な普及に乗り出しました。

現行では8品種をリレーしながら市場のニーズに応えていますが、8月下旬に端境期ができ、出荷が途切れていました。3年間の実証を通じてその期間を補うのに有効と判断。生産者の間でも果肉が緻密で甘みが強く食味が抜群に良いという高い評価を受けました。

昨年は7月から8月の高温少雨の影響を受け、全体的に小玉傾向となり、9月になってから収穫しました。評価会で仕上がりを確かめ、平均糖度は18・7度と非常に高く、渋味がなく食味も良好でした。40㌔を初出荷し、相場も「盆以降も白桃がほしい」という底堅い需要に支えられました。

栽培面について長岡部会長は「肥培管理や栽培技術は従来品種とほとんど変わらず、生理落下が少ない。他の品種との作業分散ができるので労力的にも導入しやすい」と作りやすさをアピールします。一方で果皮が裂けやすいといった課題もあり、関係機関と協力しながら試行錯誤を重ね、高品質生産に向けた技術の確立を目指します。

JAの担当者は「白桃の出荷を締めくくる最後の品種として売りやすい。共同選別できる生産量を確保したい」と話します。

次世代の桃「白皇」の栽培が4年目を迎え、試験ほ場に集まる長岡部長とJA担当者
「白皇」は「おかやま夢白桃」に「白麗」を交配して育成した岡山県独自の品種です。果実は大玉で、肉質は緻密で糖度が非常に高いのが特徴。部会は評価会を開いて商品性の高さを確認しました。