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シイタケどっさり/ほだ木から地元育ち/あしん広場

2019.4.6

1年がかりで手間暇かけて育てたシイタケに喜びもひとしおです。

JAあしん広場で、原木で育てる生シイタケの出荷が最盛期を迎えています。暖冬で雪が少なかった上、気温変動も大きく、農家は散水や温度管理に苦慮しました。出荷会員の一人である近藤真生さん(33)は、木の伐採から手掛けるなど1年がかりで丹精し、「自分で育てる喜びは格別で苦労が報われる」と収穫に汗を流します。

近藤さんがシイタケを栽培するのは、実家のある中国山地の山間の干子地区です。木と水に恵まれた環境を生かせると確信し、10年前に就農しました。部会のベテランに教わりながら試行錯誤し、原木を自分でまかなう今のスタイルにたどりつきました。

冬の間には、チェンソーを片手に山に入り、栽培に向くコナラ類の広葉樹を伐採します。春に1㍍ほどの長さに切り揃える玉切りをした後、植菌の作業に取り掛かります。毎年、ほだ木3000本を更新し、常時1万本の出荷体系を整えます。

シイタケを安定的に発生させるために活用するのが、山から湧き出す冷水です。ほだ木を水槽の中に浸けて刺激を与えてから伏せ込みをします。ビニールハウスも活用する他、冬場には薪ストーブも焚いて室温を細やかに管理します。

今年は、木の養分をしっかり蓄え、肉厚で丸々と太り、うま味たっぷりに仕上がりました。収量も平年以上を見込み、JA直売所を中心に販路を広げ、農業で食べていく自信と自覚を持てるようになったといいます。今では作業場に近所の住民も集うにより、集落の活性化にも期待がかかります。

時間と手間をじっくりかけ、もっと良質で大きなシイタケを作るのが目標です。「自然の中での力仕事は疲労感以上に爽快な気持ちになれる」とやりがいをみせ、木の伐採や搬出などの作業に向き合います。

木の養分をたっぷり蓄え、肉厚で丸々と太ったシイタケ