旬の話題

進めスマート農業/担い手支援へ先端技術/JAが実証試験

2019.4.29

JA阿新は、先端技術を活用したスマート農業の実現に向け、担い手への情報提供に積極的に取り組んでいます。4月下旬にはトラクターや田植え機の自動運転、無線式草刈り機による作業を実演し、将来性や実用性を探りました。JA自己改革に掲げる担い手支援の一環で、作業の省力化や効率化へのニーズに応えるだけでなく、次世代に向けた農業の変革というメッセージ性も伝えます。

ハンドルを握らずまっすぐに苗を植える自動田植え機

管内は山間部に位置し、平地に比べて生産性が低く、担い手にとって作業の効率化が課題です。新見農業普及指導センターやメーカーなど関係機関と協力し、先端の技術や機械を提案。農事組合法人や大規模農家らで構成するJA水稲担い手部会で共有しながら普及を進めています。今年は苗箱数を減らす密播疎植栽培の取り組み面積が広がる他、ドローンの導入も6台になります。

JAがスマート農業を目指すのは、農地集約による大規模化や農家の高齢化による人手不足への対応だけでなく、次世代の後継者に農業に興味を持ってもらう狙いがあります。今回は、ヤンマーが新発売した最新機の登場に合わせて実演。ICT技術の活用で経験と勘に頼らなくても無人で作業ができる時代の到来を告げました。

披露したのは、自動運転トラクター「YT488A」、田植え機「YR8D」の他、アテックス社の無線式草刈り機「神刈RJ700」の3台です。部会員やJA職員ら40人が見守る中、タブレット端末の簡単な操作による自動操縦の耕起や田植え、離れた場所からリモコン操作で畦畔の草刈りをしました。正確で安全な作業や性能の高さに注目が集まりました。

自動運転トラクター。ハンドルを握らなくてもまっすぐ正確に耕します。

農家は「規模拡大を進める上で期待している。将来、山間部の農家にも普及する時代が早く来てほしい」と展望します。JA農機課は「女性や高齢者が負担なく簡単に操作できる効果は大きい。作業の安全確保にもつながる」と期待を寄せます。

離れた場所から操作できる畦畔の自走草刈り機