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農地を守り就農研修や雇用/米・牛・トマトで4億円/農業経営事業を拡大

2019.6.10

組合員から引き受けた水田で、田植えに追われる農業経営事業の職員

JA阿新が自己改革で取り組む、農業経営事業が成果を上げています。この3年間で和牛繁殖は100頭以上の飼育を担い、水田は作付けを3倍に拡大。昨年からトマトの生産にも乗り出し、2018年度は販売高が4億円を超えました。基幹品目の産地維持や農地保全だけでなく、新たな担い手の確保育成や雇用でも役割を発揮し、地域の活性化に貢献します。

同事業は、農家の高齢化や後継者不足に対応して産地を守るため、2016年度に始めました。作り手が見つからない水田の他、継続できなくなった繁殖牧場やトマト施設も組合員から引き受けました。36人の雇用を生み出し、トマトの新規就農希望者は3人を確保。独立に向け技術面や経済面でサポートしています。

職員として働きながら就農に必要な技術や経営ノウハウを学ぶ新規就農希望者は「給料を受け取りながら就農の準備ができる。ここで経験を積み、早く自分の畑を持ちたい」と先を見据えます。水田や施設を貸し出す組合員からは「地域に根ざすJAだから安心して任せられる」「農地を守れるのでありがたい」といった喜びの声が寄せられます。

組合員からは毎年20件以上の相談を受けています。今年は水稲15ha、和牛繁殖108頭、肥育327頭、トマト20aを生産し、販売高4億1400万円を計画。渇水の影響に苦慮しながら田植えを進めています。

JAの山本日吉司組合長は「農業の持続性を目指し、組合員、地域から必要とされる事業として効果をもたらしている。ブドウやリンドウの生産も視野に経営を発展させたい」と展望します。