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千屋牛の魅力もっと/JA牧場で飼育探究/新見市地域おこし協力隊

2019.7.2

JAの牧場で研修する農林中央金庫の新採用職員に牛との接し方をアドバイスする中嶋さん(左)

JA阿新が運営する和牛牧場で、今年度着任した新見市地域おこし協力隊「カウボーイ」が産地の活性化に熱意を燃やしています。京都市から移住した中嶋紀覚さん(36)です。経験こそないものの、飼育管理を通じて大学、大学院で習得した専門知識をすり合わせ、次代につなぐ「千屋牛」の生産スタイルを探ります。

中嶋さんは動物が好きで、獣医学部に進みました。放牧に興味があり、会社を辞めて大学院でさらに知識を深めました。好奇心の強まりから実務経験を積みたいと考えるようになり、新見市の協力隊に応募しました。
「千屋牛」の名前を耳にするのは初めてでしたが、「牛が穏やかで人なつっこい」と第一印象で惚れ込みました。山深い地域の環境に驚き、可能性の高さを予感。この土地ならではの草地を利用した放牧で飼育モデルの確立に意欲をかき立てます。

牧場では繁殖、哺育、育成の管理作業を通じて和牛と向き合います。大学の講義で積み上げた知識を実践しながら確認。子牛の繊細さを実感し、日々の管理や観察の大切さを、身をもって知りました。「毎日、牛に触れるのが楽しく発見がある」と目を輝かせます。

使命は「千屋牛」の新たな価値を見つけ出し、産地に貢献すること。まずは「ここでたくさんの人と関わりを持ち、牛飼いの技術やノウハウを勉強したい」と目標を掲げます。将来は消費者が魅力を感じる牛を生産し、若者が働きたいと思える仕事にしたいと夢を抱きます。