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千屋牛かわいいよ/食農教育や人材育成/牧場で体験研修

2019.7.6

子牛にミルクを飲ませる園児

JA阿新が運営する牧場で、特産「千屋牛」への理解を深める体験学習が広がりをみせています。新見市を通じて、こども園や小・中学校からの飼育体験、牧場見学を積極的に受け入れています。地域の基幹産業である和牛の生産を直接手掛けて増頭を進めるだけでなく、食農教育や人材育成にも生かし、特産品への愛着を育みながら産地の維持発展を目指します。

JAは市内4つの牧場で、繁殖から肥育まで一貫した生産に取り組みます。繁殖110頭、肥育牛526頭、子牛54頭を飼育しています。牧場には研修用の施設も併設し、2018年度は3件を受け入れました。

JAをはじめ、JA全農や農林中央金庫の新採用職員の現地研修にも活用を広げています。自然に囲まれたのどかな山間の中で新鮮な空気を吸って育つ「千屋牛」を実感できます。子牛は、「カーフハッチ」と呼ばれる衛生的な牛舎で個別管理しながら手厚く哺育。1頭ずつ健康に留意しながらミルクを飲ませます。繁殖牛に牧草や配合飼料を与える作業も経験します。

6月下旬には、市内の認定こども園の5歳児33人が牧場を訪れました。怖がって泣き叫ぶ園児もいましたが、県や市、JAの職員に付き添われ、子牛に近づけるようになりました。園児は「平気だよ。ごはんを食べて」とやさしく声を掛けました。

7月1日に研修した農林中央金庫岡山支店の新採用職員は「生き物と向き合い、命を育む農家の仕事を経験し、身をもって食べ物のありがたさを学べた」と話しました。

JA営農経済部は「昔はどこの農家でも牛を飼っていたが、今では地元に住んでいても見たり、触れたりする機会がなくなってきた。体験を通じて『千屋牛』と郷土を好きになってほしい」と期待を込めます。

農林中央金庫の新採用職員現地研修を受け入れました