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トマト13t採りへ/収量アップ手応え/AIで高温対策

2019.8.6

JA阿新は、トマトを栽培するハウス内の環境を離れた場所から観察・測定するモニタリング装置を活用し、夏場の高温対策に取り組んでいます。日照度や温度、湿度、二酸化炭素濃度のデータを収集し、クラウドを通して実時間で確認します。異常気象に対して肥培管理を徹底するだけでなく、データを産地で蓄積・共有し、10a当たり13t採りを目指します。

JAのトマト農場で活用しているモニタリング装置。高温対策に活用しています。

この装置は、JAが農業経営事業で営むトマト農場で導入しました。ハウスで主に管理作業するのは経験のない就農研修生で、技術面は担当の職員から指示や助言に頼るところが大きい。他の農家への対応や選果場の業務をしながら、離れた場所からスマートフォンで管理できる仕組みを整えました。

近年は温暖化の影響で、管内の標高500mの冷涼地でも影響がじわりと出始めています。ハウス内が高温になれば、作業者の熱中症が危ぶまれる他、結実不良も発生し、収量が減ります。そこで、同装置を使い、35度を超えると警告メールで管理者に知らせ、循環扇の稼働確認や水の葉面散布、通路への灌水などの対策を講じるよう作業者に指示します。

今後は病害予測機能の活用も視野に入れます。必要な時だけ防除を行い、農薬散布の作業量と農薬量を抑ええます。晩秋や春先には霜対策を想定し、育苗管理に役立てていきます。

農場では8月に入ってから酷暑が続き、連日のようにハウス内が35度を超えています。それでも昨年に比べ結実している玉数が多いといい、10a当たり収量1・5倍増を見込みます。担当者は「データや実証結果を分析し、技術面でも産地をけん引したい」と展望します。

JAの農場では、厳しい暑さの中、トマトが元気に育っています。