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子牛の安定出荷へ/作業代行で負担軽減

2015.9.1

JA阿新が和牛改良組合の運営を通じて取り組むヘルパー事業に、高齢化する繁殖農家からの期待が増しています。冠婚葬祭や入院などで緊急的に牛を飼えない場合や多大な労力がかかる子牛の出荷などで作業を代行する事業です。「好きな牛飼いを1年でも長く続けたい」「年齢とともに子牛の出荷に体力的な不安を感じるようになった」といった農家の負託に応えています。

せり市に子牛を搬入するヘルパー
せり市に子牛を搬入するヘルパー

子牛を早朝からトラックに積み込み、せり場まで連れて行く出荷作業は、農家にとって体力的、精神的に大きな負担がかかります。主にそうした場面で、農家の代わりを引き受けるのが同組合の20代~60代の農家ら約30人のヘルパーたちです。前年度は50件を引き受け、高齢化で農家が減少する中、子牛の持続的な出荷を支えています。部長を務める農家(52)は「生き物である牛の扱いは経験がなければ難しいし、高齢者には出荷作業で危険が伴う。ブランド『千屋牛』の生産を維持していくためにも後継者が中心になって手助けし、出荷頭数を確保したい」と話します。

 8月のせり市には4件の依頼を受けた。ヘルパーを利用した農家(74)は「出荷頭数が多い時に助かる。ヘルパーがいるおかげでこれからも安心して牛を飼える」と期待を寄せます。農家(84)は「子牛の飼育から出荷まで任せられ、負担を感じることなく好きな牛飼いができる」と喜びます。